つがわ式記憶術の第一章のレビュー感想です。
第一章は、合格体験記から共通する必要なことを
まとめて語っている感じです。
本気や基本など、よく言われる当たり前のことが
書かれています。
個人的に面白かったのが、
学習方法のプロセスという項目があるんですが、
そこが津川博義(つがわひろよし)さんなりの解釈で
どういう勉強をするべき時期かを
3つに分けているところ。
何も考えずに勉強をやっていると、
「勉強」というものを一括りに考えがちですが、
どんな勉強をすべきなのかは段階があります。
そういう段階を設定し、効果的に勉強している人と、
そうでない人ではやはり差が出てくるんですよね。
そういうものを津川さんなりに分析して
いるわけですね。
ちなみに以前レビューした東大記憶法では
この辺りがかなり分かりやすく、
実用的に作られていました。
津川さんにしろ、吉永賢一さんにしろ、
頭のいい人というのは、こういうプロセスにムダが無く
効果的であるという特徴があります。
「最速」とか「記憶法」とかそういうものに
興味を引くのも当然ですが、こういう地味な部分は
学習の土台になるので読み飛ばさないように
して欲しいと思います。
つがわ式の第一章は、この後、
法律(条文)をテーマにして
理解の仕方などの解説に入っていきます。
法律に関しては僕としては
もともと同じ考え方なんですが、
ある面倒臭いことをやれと言っています(笑)
要するに自分で調べる・考える系のことが
書かれているわけですが、「簡単・速い」とかを
目的につがわ式の記憶法を買った人は少し
「う~ん・・・」となりそうな気もしますね。
その後、つがわ式漢字記憶で有名な○で囲む
などの話が出てきたりして、徐々に実践的な勉強法
に移っていきます。
その後も本文丸ごと記憶法の一部や復習方法など、
いろいろと効果的な学習方法が出てきます。
そうやって読んでいくとわかるんですが、
つがわ式は記憶法以前に勉強法がしっかり
設計されているわけです。
ここら辺は、僕としてはかなり良い内容だと感じます。
ただ、むかし僕が読んでいた時は、かなり良い内容
だとは思わなかったんですよね。
その理由はやや抽象的なことと、僕自身が全体を見る
力が無かったことだと思います。
なので、評価も人によって異なりそうです。
頭の良い人の勉強の組み立て方、ムダな事をやらない
勉強設計についての全体図のような話なので、
わりと気長に日々勉強していて、全体的に勉強計画とか
学習の範囲のようなものを考えるタイプの人には有益な情報だといます。
逆に、最速の記憶法!?
丸付けるとか簡単に記憶できる方法?
などと、即効・一発逆転テクニック的な考えの人だと
「思ってたのとなんか違うぞ・・・・。」
と感じるような内容でしょう。
しっかりとした、正攻法で現実的な勉強の仕方です。
地道に実力をつけていく人には効果的な内容でした。
以上がつがわ式記憶法の第一章の内容の感想です。
では、今日はこの辺で。
とも